さようなら

11月21日(土)新宿武蔵野館他、全国ロードショー

REPORT -レポート-

2015.11.18 Update

映画『さようなら』オピニオンコメント一覧

映画を撮る大きな意義と勇気を見た。この物語がフィクションであり続けることを祈る。
古舘寛治(俳優)
谷川俊太郎さんの詩をアンドロイドに読ませたいという思いから創られた小さな舞台が、こんなに大きな物語になったことに驚いています。
平田オリザ(原作 アンドロイド演劇『さようなら』脚本・演出)
アンドロイドレオナは無言で問いかける、物語は死で終わることができるのかと。この映画は寂寥の豊かさに満ちている。
谷川俊太郎(詩人)
描かれる時間の流れがなんと心地良いことか。根底にはとてつもない哀しみがあるというのに。仮に現実がこの映画のような世界になったとしたら、僕は窓辺にたたずむ、あの静かな時間のことを思い出すだろう。
松江哲明(ドキュメンタリー監督)
目を背けたくなるような出来事も深田監督の優しい光に包まれて成仏していくように昇華していく。
鶴田真由(女優)
フェルメールの絵画のような光に溢れる美しい画面。窓際には金髪の女性が、部屋の奥には黒髪のアンドロイドが座って、世界の終わりを見つめている。なんという悲しみに満ちた世界なのだろう。
種田陽平(美術監督)
日本が終わってしまうとき、ロボットが最期に見たものは……。手塚マンガにも通じる荘厳なテーマが静謐に語られてゆく。無情な光景の中で、心の奥に灯るこの愛しさはなんだろう。
手塚眞(ヴィジュアリスト)
100年に一度咲くという竹の花は不吉な予兆か、それとも花言葉の「節度」が示すように、行き過ぎた人間の愚かさを示す暗示なのか。ラストの光景を悲劇ととる人もいるだろうが、、宙に投げかけた言葉を受け止めてくれる相手がいてくれれば、それがたとえ、アンドロイドであっても、これは救済の映画といえるのではないか。
金原由佳(映画ジャーナリスト)
社会が内包する数々の問題とそれに纏わる生死を飲み込む展開に、心に不安のさざ波を起こす物語です。アンドロイドの存在により人の儚さとそれ故の美しさを際立たせています。
林要(ロボット開発者)
ブライアリー・ロングの肉体とアンドロイドを見ざるをえない。見るべきである。孤独や終末を描いた名作はいくつかあるが、「さようなら」はその極北だ。見るしかない。現代を生きる私たちは見届けるしかない。
山内ケンジ(劇作家・CMディレクター)
生きた俳優から香る死、命なきアンドロイドから伝わる静謐な熱に、圧倒され、この映画に嫉妬した。観なければ良かった。
前田司郎(劇作家・作家)
「演劇でどうやってたの?」と思わせたら舞台の映画化は成功なのだろう。これ、ほんとどうやってたの?
三浦大輔(劇作家・演出家・映画監督)
この作品を観ているうちに時間が止まったような感覚におちいり、そして懐かしい映画体験におそわれた。昔、まだ映画が良くわからないで背伸びして見たタルコフスキーの映画のように。
本広克行(映画監督)
しんしんと、ただ時が積もってゆくような映画。アンドロイドと竹とそして人間たちはそれぞれバラバラな時間の中にいて、ある間だけ奇跡のようにその時間が重なる。絶え間ない出会いと別れ。死を想うことは生きている人間の特権だね。
しりあがり寿(漫画家)
全身で浴びるように体感する映画。動きながら止まっている不思議な時間(レトリックでなく!)のなかで風や炎のせいなのか、個人的な記憶や後悔が浮き彫りにされる。日本の現在地。遠い未来ではない。
松井周(劇作家・演出家・俳優・小説家)

【敬称略・順不同】

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